トリートメントコーディネーターとは?仕事内容や資格の取り方を解説
2024年01月25日
/未分類
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士兼トリートメントコーディネーターの高岡です。
皆様は歯科医院に通っていて
「歯科医師の先生にこういうことは伝えづらいな…」
「忙しそうだけど聞いてもいいのかな…?」
などなど、歯科医院スタッフに対して距離を感じてしまったり、遠慮してしまうなんてことはありませんか?
歯科医師の先生相手だと特に、痛くても我慢してしまったり、要望があっても遠慮してしまったりする方も多いかと思います。
そんな時にいると安心なのがトリートメントコーディネーターです。
聞き馴染みのない職業かもしれませんが、今回は歯科医院で重要な役割を担うトリートメントコーディネーターについて紹介します!
◽️トリートメントコーディネーターとは?
そもそもトリートメントコーディネーターとはどのような仕事でどのような業務を行なうのでしょうか。
仕事内容をみていきましょう!
◇トリートメントコーディネーターの仕事
トリートメントコーディネーターとは英語で「Treatment Coordinator」と表記し、「TC」ともよばれています。
なんとアメリカではすでに確立している資格ですが、現在の日本では資格がなくても「TC」を名乗ることができます。
認定資格としては、主に日本歯科TC協会や日本歯科厚生協会(TCマスターカレッジ)が制定していることで広く認知されています。
歯科衛生士はもちろん、歯科助手の方も取得することができる資格です。
仕事内容は簡単にいうと「コミュニケーションをとる仕事」です。
歯科医院では、歯科医師や歯科衛生士による治療や予防処置においてどのように治療するのか、どうして予防が必要なのかといったことを患者さんに説明し、了承を得る場面がたくさんあります。
しかし、歯科医師や歯科衛生士には手を動かすことに集中してほしい…という思いもあります。
トリートメントコーディネーターは、それらの治療や予防処置の「説明」のプロのことを指します。
別の言い方をすると、歯科医師の先生と患者さんの間に立って、お互いが納得できるように説明をする「架け橋」のような役割を担うことができます。
患者様の立場により近い位置で、寄り添いながらわかりやすい言葉で説明できる技術を要します。
また処置内容の説明だけではなく、患者様が不安にされていることや歯科医院に対する苦手意識や恐怖心などを聞き出し、安心につなげるような関わりもしています。
直接歯科医師や歯科衛生士には言いづらい…ということもトリートメントコーディネーターには、本音をこぼす…という患者様も多くいらっしゃいます。
◇トリートメントコーディネーターと歯科衛生士の違い
歯科医院には様々な職種がいますが、歯科衛生士も歯科医師との架け橋的存在です。
トリートメントコーディネーターと歯科衛生士にはどのような違いがあるのでしょうか。
まず歯科衛生士は国家資格を持ち、歯科医師とともに治療に携わり、予防処置などを担当したり診療補助なども行います。そのため、実際に患者様の口腔内に触れ、処置を行う者です。 トリートメントコーディネーターは直接治療には携わりません。治療を受けられる患者様に対してこれから行われる治療内容などのご説明を患者さん目線で行います。
◽️トリートメントコーディネーターになるのは難しい?就業するためには
以上のように歯科医院の中で重要な役割を果たすトリートメントコーディネーターですが、トリートメントコーディネーターとして働くためにはどのように資格を取得したら良いのでしょうか。
大きく分けて2パターンの方法があります。
◇日本歯科TC協会で資格を取得する
まずは日本TC協会で資格を取得する方法です。
・資格取得の流れ
TC資格認定制度は生涯学習をテーマとしたクラスアップ資格制度であり、各々のキャリアプランにあった継続的な学習が可能となっております。コミュニケーションスキルやコーチングスキルなどを題材とした6科目の認定講習、認定試験を実施し、論文試験を経て認定資格を取ることができます。
4段階のクラスアップ制度となり、一つずつのクラスを以上のような条件で合格していくことで、TC masterを取得することができます。
・取得条件
歯科医院に勤務していること又は歯科医療関連業務に従事している者が取得することができます。歯科医師や歯科衛生士、歯科助手でも取得可能です。
・費用
4つのクラスによって費用は異なりますが、一つ目のクラスであるAL(activity leader)を取得するためには以下のような費用がかかります。
講習参加費 12,100円
受験費 6,600円
テキスト代 2,970円
・試験
試験の内容は、クラスによっても異なりますが、論文試験や択一式問題等があります。
◇TCマスターカレッジで資格を取得する
もう一つの方法はTCマスターカレッジで取得する方法です。
・資格取得の流れ
ベーシックコース、レギュラーコース、アドバンスコースと分かれており、それぞれのキャリアに合わせたコースを選択して、講義を受け認定試験に合格することで取得できます。
マンツーマンで現役トリートメントコーディネーターから、現場で活用できる技術を学ぶことができます。
・取得条件
特に制限なく、講座を受講でき、トリートメントコーディネーターの資格を取得できます。
・費用
コースにもよりますが、ベーシックコースの場合は85,800円〜となります。
・試験
試験の内容は筆記試験と実技試験があります。
◽️トリートメントコーディネーターに向いている人
方法によってはどなたでもなることができるトリートメントコーディネーターですが、どのような方がトリートメントコーディネーターに向いているのでしょうか。
◇コミュニケーション力がある人
患者様の本音を引き出したり、患者様にとって最適な治療方法を選んでいただけるためには、やはりコミュニケーション力が必要となります。
説明力はもちろん、傾聴力や察知力、語彙力など多くのコミュニケーション技術が必要な職業です。
ただ、これらの技術が身につけば日常生活や他の仕事でも役立てることができます。
◇向上心がある人
トリートメントコーディネーターは歯科医師・歯科衛生士が大学や専門学校で学んでいる知識のすべては必要ないかもしれませんが、お互いに専門用語で話せるくらいの知識は必要です。そのため、向上心をもって学び続けられる方の方が向いています。
「患者様により健康になっていただきたい!」「心地よく歯科医院に通っていただきたい!」という気持ちをもち、勉強できる方にとってはとてもやりがいのある仕事です。
■まとめ
今回はトリートメントコーディネーターについてご紹介しました。歯科医師や歯科衛生士でなくても、歯科医院で患者様を安心させることのできる大事な職業です。患者様と密にコミュニケーションをとりたい、患者様が通いやすい歯科医院を作りたいという方にはピッタリです。
うえの歯科医院ではトリートメントコーディネーターの採用も積極的に行なっています。
また私のように、管理栄養士や受付アシスタント業務を兼任しながら働くこともできます。
よろしければぜひお問い合わせください。
【 所属 】
医療法人VERITAS理事長
国際インプラント学会(ICOI)会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医