皆様こんにちは！

横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士兼トリートメントコーディネーターの高岡です。

 

今回は、私高岡が歯科衛生士養成施設である東京医薬看護専門学校で講義をしてきたため、その様子をご紹介いたします！

毎年お世話になっております東京医薬看護専門学校にて、今年度も講師として歯科衛生士を目指す学生の皆様に「小児の食育」について講義をしてきました。

どのようなことをお話しし、どのようなことをしたのかご紹介していきます。

■そもそもなぜ歯科衛生士の学校で食育を学ぶの？

そもそも管理栄養士が何を歯科衛生士の学生さんに教えるのか？と疑問に思われることも多いのですが、

実は、正しい食生活の指導も、歯科衛生士の仕事の一つなのです。

なぜなら歯科医院への来院理由でイメージしやすい虫歯も、多くの方が罹っている歯周病も、食生活が影響しているからです。

そのため、近年「歯科食育士」や「口腔食育アドバイザー」など、歯科医院で食育ができるような知識を持った資格も増えています。

とはいえ食育ができる歯科医院の数は多くはありません。これから歯科衛生士として活躍する学生に向けて、食育ができるよう、食・栄養のプロである管理栄養士として、歯科衛生士さん達に知っておいてほしいことを教えさせていただきました。

また、歯科衛生士を目指す学生の皆様の中には、保育士と迷ったけど歯科衛生士の専門学校にした、小児歯科で働きたい！などのように、元々子どものことが好き！子どもと関わりたい！という学生も多い印象です。ですので、皆さん毎年、意欲的に講義を受けてくださっています。

■歯科衛生士に知っておいてほしい食に関する知識とは？

実際にどのようなことを教えているのかというと…

・そもそもなぜ歯科で食生活のフォローが必要なのか

・歯科疾患と食事、栄養の関連性

・食育とは？

・乳幼児の身体特性

・乳幼児の栄養特性

・離乳食と口腔機能の発達の関連

・口腔機能発達不全症

・子どもの好き嫌い

・小児アレルギー

・栄養指導のやり方

以上のようなことをみっちりお伝えしています。

特に離乳食は保護者の方も戸惑うことが多く、不安を抱えている方がたくさんいらっしゃいます。しかしながら、その不安や悩みを相談できる場所は意外と多くありません。医院数も多く、どなたでも通いやすい歯科医院だからこそ、離乳食などの保護者の方が子育てで抱く悩みを相談できる場所として活用してもらいたいという思いがあります。

歯科医師や歯科衛生士は口腔内をみたり触ったりすることができるからこそ、お子様のお口の発達段階に合わせた離乳食の進め方を見極めることができます。

また、近年は口腔機能発達不全症のお子様が増えています。歯科医院で検査を行うことができるため、発達不全症についてもお伝えしました。

また、食生活の指導といってもただ「甘いものは控えて」「おやつは決まった時間だけにして」などと伝えても、すべての患者様の行動が変わるわけではありません。患者様が本当に歯や口の健康に対する価値を感じて、自分から行動を変えたいと思えるような関わりが必要です。そのためには、どのように栄養指導をしたら良いのかをレクチャーしました。授業の中で実際に栄養指導をするとしたらどんな風に指導するか、ロープレも行いました。

■調理実習もしました！

カリキュラムの中には、調理実習も含まれています。

何を作るかというと、離乳食です！講義で食形態を学ぶだけではなかなかイメージできないのが離乳食です。ましてや自分が離乳食を食べていた時期のことなんて覚えている方の方が少ないですよね。

実際に調理をすることで、どのくらいの細かさに切ったらよいのか、どのくらい軟らかく煮込めばいいのか、味付けはどのくらい薄い？など、体感していただくことで、身につけてもらいます。

毎年調理実習では、「もぐもぐ期」「かみかみ期」「ぱっくん期」の月齢の離乳食を作ります。それぞれの月齢の段階によって、歯の生え具合や舌の動きも異なるため、食べる時はなるべく歯を使わずに、素材の味を感じてもらいながら離乳食を体験していただいています。

実際に作ったり食べたりすることで、よりリアルに患者様への指導ができるようになってくれたら…と思っています。

 

学生の皆さんが作ってくれた離乳食はこちら↓

トマトとブロッコリーのうどん

ツナと小松菜のソテー

バナナケーキ

皆さん楽しく上手に作ってくれていました！

 

■まとめ

今回は、歯科衛生士の専門学校にて管理栄養士として講義をしてきたことをお伝えさせていただきました。この講義を通して歯科衛生士としてできることの視野を広げていただき、歯科衛生士の仕事をより魅力的に感じていただけたら嬉しいです。

歯科衛生士養成施設の職員の皆様も、ぜひ食育についての講義の依頼、お待ちしております。ご気軽にご相談くださいませ。